自称血統評論家が2024新潟2歳Sを考える

参考:2024年度2歳勝ち上がり診断

考察

 ◎⑥コートアリシアンとする。前走新馬戦は危ういスタートで外に膨れるロスがあったものの、二の脚で中団馬群外目に取り付き、直線は大外一気。上がり33.3の末脚で5馬身差の勝利とした。レース上がり5F57.7・4F45.7は2歳芝1600mの指標(5F58.0以下・4F46.0以下)をクリア。6月新馬戦であることを考慮しても全体時計が遅く、メンバーレベルが低いこともあって勝ち上がり評価Bとしたが、世代指折りの素質馬であることは間違いない。二代母コートアウトは北米でL2勝含む計6勝、G1-マザリンBCS(CAN) 2着の上級マイラー。名繁殖Smartaire4×3の牝馬クロスを持つことから繁殖としては更に優秀で、ストロングリターン(G1-安田記念 他)・レッドオーヴァル(G1-桜花賞 2着 他)など、出走産駒6頭いずれもがJRA3勝以上を挙げている。「サートゥルナーリア×ハーツクライ」は二代父ロードカナロアのニックスを再現する今後注目の配合で、長い直線で末脚を伸ばす競馬のイメージと合致する。牝系譲りのHyperionも強く、まだまだ伸び代を感じられる。今年は例年以上に素質馬揃いの好メンバーだが、その中でも頭一つ抜けた存在と言えるだろう。今期新種牡馬リーディング1位と見込んだ父サートゥルナーリアの初重賞制覇に期待。

 〇④シンフォーエバーは前走新馬戦を逃げて快勝。上がり時計もそれぞれ優秀で評価Cを与えた。当時のTweetでも触れたように、妙味あるニアリークロスを多数抱え、配合的妙味も充分。新種牡馬の父Complexityは2歳10月のG1-シャンペンSを勝っており、現状の完成度の高さは父譲りなのだろう。面子的に単騎逃げが望めそうで、同舞台での実績がある点も心強い。

 以下、距離延長に怪しさがあるものの地力はある▲③スターウェーブを始め、△①ジョリーレーヌ・△⑧マジカルフェアリー・△⑨トータルクラリティ・△⑩プロクレイアまで。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です