2歳芝新馬戦・未勝利戦の優勝馬について、パフォーマンスと血統から将来性を独断と偏見で評価。評価A(重賞級)該当馬について、レース内容と血統を考察する。
※特に断りのない限り、データ・画像はTARGET frontier JVより引用。
※掲載順は時系列による。
アルレッキーノ
08/03 新馬戦(新潟芝1600m/良) 1:33.3
12.8–10.9–11.8–12.0–12.1–11.4–10.8–11.5
47.5-45.8のスロー。隣枠の影響もありゲートで若干後手を踏むが、ハナを主張。余力充分に直線を迎えると楽々と後続を突き放し、7馬身差で勝利した。走破時計1:33.3は2歳新馬・未勝利芝1600mに於いてミッキーアイル・レッドベルオーブに次ぐ歴代3位タイ、新潟コースに限定するとプルパレイと並ぶタイレコード。また、レース上がり5F57.8・4F45.8は2歳芝1600mの指標(5F58.0以下・4F46.0以下)をクリアする。余力残しのパフォーマンスながら、高速時計と優秀な後半ラップを両立させたことを高く評価したい。新馬戦は「G1馬の器」としたA評価クロワデュノール(参照)に競り落とされたものの、距離短縮で改めて実力を示した。
【参考】2歳新馬・未勝利芝1600m走破時計ランキング (1986年以降)
(赤字:期間内重賞勝利 青字:期間内OP勝利相当)
二代母ハッピーパスはJPN3-京都牝馬SなどJRA5勝で、シンコウラブリイ(JRA賞最優秀古牝馬)・タイキマーシャル(JPN3-エプソムC)の半妹。母チェッキーノはG2-フローラSなどJRA3勝で、コディーノ(G3-東スポ杯2歳S 他)の全妹。本馬はノッキングポイント(G3-新潟記念)・チェルヴィニア(G1-優駿牝馬 他)の半弟にあたり、兄姉の出走勝馬率は100.0% (2/2)。「3/4ND・1/4異系」の好配合。「サンデーR×国枝師」はドナアトラエンテなどOP馬多数輩出。本州移動済で、06/09東京芝1800mデビュー予定。芝中距離。
本馬はPOG指名/推奨馬で、更に言えばクラブ募集時から素質を高く評価しており、この結果にも納得。マイル路線では現状頭一つ二つ抜けた才能であることは間違いない。ただし、他馬に寄られて怪しい挙動を見せるなど、父産駒らしく気性面に課題を抱えている点には注意が必要。継続騎乗が叶えば、自ずと結果はついてくるだろう。