自称血統評論家が2024函館2歳Sを考える

参考:2024年度2歳勝ち上がり診断

考察

 ◎⑨ヴーレヴーとする。前走新馬戦は二の脚の速さでハナを取り切り、直線でも手応え充分に1馬身半差で勝利。走破時計1:09.2は同条件歴代2位の好時計で、勝ち上がり評価Cを与えた。二代母シルヴァースカヤはG3-ロワイヨモン賞など仏重賞2勝で、母アルギュロスはSeville(G1-ATCザメトロポリタン 他)・シルバーステート(種牡馬)の半妹。「サトノクラウン×マンハッタンカフェ」はタスティエーラと共通し、「Northern Dancer血脈の強い父×Northern Dancerを引かない母父」というセオリー通りの好配合。牝系譲りのパワーピッチで、いかにも洋芝向きのタイプだろう。父産駒の牡馬は中長距離までこなすが、牝馬はトーセンローリエ(L-アネモネS)・ウヴァロヴァイト(L-スイートピーS)など、短距離~マイル志向が強い。これはサトノクラウン自身が中長距離馬であったことに対し、全姉Lightening PearlがG1-チェヴァリーパークS(GB/6F)を制したA級スプリンターであったことにも繋がる、血統的性別バイアスと言える。先々までどうかは別として、現時点での脚力の違いで決めたい。

 以下、前走同条件組から△①エンドレスサマー・△⑤ニシノラヴァンダ・△⑩カルプスペルシュ、前走ダート組から△③リリーフィールドまで。

 ⑦サトノカルナバルはPOG推奨・指名馬。勝ち上がり評価Cを与えたが、血統面で下駄を履かせたところが大きく、最後流したことを考慮しても時計は並程度だった。堀厩舎でこのレース選択ということはミオスタチン遺伝子的に高い短距離適性が見込めるのだろうが、現状の出来からは推し難い。素質上位とは認めつつ、ここで人気するようであれば消してしまっても。

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