現状の2歳牡馬に関する所感については以下記事参照。
https://www.saltedrice90.online/2023classic_guess_colt/
記事で上位評価した7頭中5頭が出走と、現状期待できそうなメンバーが揃った一戦。◎⑮キングズレインとする。二代母リッスンはG1-フィリーズマイル(GB)優勝。その全姉SequoyahはG1-モイグレアスタッドS(IRE)を制し、英愛2000ギニー・セントジェームズパレスS・サセックスSと欧州マイルG1を総ナメしたHenrythenavigatorを輩出した。母タッチングスピーチはG2-ローズSを制し、G1-エリザベス女王杯2着と中長距離で活躍。Brigid(Riverman≒Ringing Bells2×2)→リッスン(Bold Reason≒Never Bend3×4)といった『Nasrullah×Princequillo×Le Troienne』血脈の継続にディープインパクトを配した、しなやかさを強調させる狙いの配合である。ただし、実馬はLe Troienne的立肩が強く発現した結果、思いの外ストライドが伸びず、当初期待された程の活躍には至らなかった。本馬は父にルーラーシップを迎え、ナスキロラトロを累進しつつ、トニービン的ストライド要素を追加。これによって母の弱点を適度に緩和した。『ルーラーシップ×ディープインパクト』は、キセキ・ドルチェモアと共通。『中距離×中距離』の配合型となるが、二代母に(一応)マイルG1馬を置くことで、最低限のバランスをとっている。
これまでの競馬を見る限り、決して中山小回りに向くタイプではないだろう。ただし、過去にサートゥルナーリアやコントレイルが完勝してきたように、適性外でも器でどうにかなってしまうレースであることは間違いない。上記記事でも述べたように、数字上はこの馬がこの世代で一番強い競馬をしている。現状どれほどの器なのか、このレースで確かめてみたい。
相手は〇⑱ミッキーカプチーノ、▲②ハーツコンチェルト、△①ファントムシーフ、☆⑧トップナイフ、☆⑭ジェイパームスの順に推奨。