出走馬勝ち上がり時評価
【評価基準】
A:重賞級 B:OP級 C:高確率で期間内+1勝が狙える
D:期間内+1勝が狙える E:期間内+1勝は厳しい
馬名 | 該当レース | 評価 |
ギャンブルルーム | 06/25 新馬戦 (阪神芝1800m) | C |
パワーホール | 07/30 新馬戦 (札幌芝1800m) | C |
セットアップ | 08/19 未勝利 (札幌芝1800m) | C |
ガイアメンテ | 08/06 新馬戦 (札幌芝1800m) | D |
トレミニョン | 07/02 新馬戦 (福島芝1800m) | E |
マーゴットソラーレ | 07/16 新馬戦 (函館芝1800m) | E |
ロジルーラー | 07/16 未勝利 (福島芝1800m) | E |
ウールデュボヌール | 08/20 新馬戦 (札幌芝2000m) | E |
※2歳芝新馬戦・未勝利戦のみ
考察
◎⑦ギャンブルルームとする。宝塚記念日の新馬戦では最後方から4角インを突き、そのまま後続を突き放す5馬身差の完勝。上がり3F33.7は2位に1.1秒差という圧巻の数字で、全体時計もこの時期としては優秀。C評価を与えた。同組からは既に3頭が勝ち上がっており(内1頭はダート)、メンバーレベルも担保されている。ダイナカール牝系で、二代母カーリーエンジェルはエアグルーヴの半姉、母シャンデリアハウスはJRA4勝で、オレハマッテルゼ・エガオヲミセテ・フラアンジェリコの半妹。スカーレットローズなどを用いてStorm Catの主要血脈を概ね増幅している点は良いのだが、First Rose≒Tom Fool的血脈に触れていない点は気掛かり。全体に中距離色が強いキズナ牡馬なので、この血を弄らないことにより、俊敏さに欠けるところがあるのではないかと考えられる。逆に言えば、洋芝鈍角の最終週札幌を馬力と持続力で押し切る競馬はいかにも向きそうで、将来性はともかくココで積極的に買いたい。
相手には今回と同条件で勝ち上がってきた④セットアップ・⑧パワーホール・⑨ガイアメンテを推す。敢えて序列をつけるのであれば⑧>④>⑨。
最終予想印
なお、基本的に筆者の買い目は◎の単勝若しくは複勝一点である。
◎⑦ギャンブルルーム
△④セットアップ
△⑧パワーホール
△⑨ガイアメンテ
回顧
開催最終週で特に3~4角の状態が酷く、前日の雨も祟って見かけの印象よりも悪いコンディションでの稍重開催。後ろから差す馬にはチャンスが少なく、圧倒的に逃げ馬有利のトラックバイアスをなっていた。62.1-48.4のスロー。地力の無い馬は道中からついていけず、少頭数の割にややバラけた馬群で推移。3~4角時点で既に上位入着馬は限られていた。
勝ち馬△セットアップは好スタート好ダッシュからの単騎逃げで4角時点で勝負あり、直線は後続を突き放し4馬身差の完勝。初戦を落としてキャリア3戦目だが、初戦から一貫して鞍上武史で逃げの競馬を選択しており、ここでハマったのは当然と言えば当然か。落とした初戦も牝馬クラシック有力候補レガレイラ相手にコンマ2秒差2着であり、地力に関してもメンバー上位であったことは間違いない。中央場所で更にスピードを求められたときにどうかという疑問は残るが、今後も引き続き注目。洋芝デクラ、アルデバラン肌最強。
2着△パワーホールは勝ち馬マークで進めるも勝負所でやや遅れ、直線でその差を詰めるには至らず。現状この馬なりの競馬は出来ている。
◎ギャンブルルームは初角辺りからやや行きたがる面を見せ、外目3,4番手から前を狙うも、上位2頭には突き放される一方の3着。「馬場適性の差が……」との鞍上コメントも出ているようだが、考察で述べたようにこの馬自身も適性がない訳ではないと思うので……。
1番人気を裏切った△ガイアメンテはパドックからイレ込みがキツく、スタートも完全な出遅れ。向正面から捲るも直線で余力は残っておらず、掲示板も外す6着入線となった。本来のパフォーマンスを発揮できる状態ではなく、それにも関わらずこういった競馬を選んだことから鞍上の本馬に対する評価が非常に高いことが覗える。一方で個人的にはそもそもそこまで高く評価している訳でもないので、これもなんとも……。