菊花賞血統予想2021

皐月賞馬・ダービー馬不在の三冠最終戦。距離適性と地力を踏まえると、GⅠ連対実績を持つ3頭による三つ巴の戦いだろう。今年のクラシック本命馬を振り返ると、皐月賞は◎ステラヴェローチェ、ダービーは◎タイトルホルダー。2頭とも当然地力を高く評価しているし、思い入れも強い。

だが、ここは◎オーソクレースを推す。キャサリーンパー牝系。母マリアライトはエリザベス女王杯・宝塚記念制覇。エピファネイア×ディープインパクト×Sadler’s Wellsはアリストテレスと共通し、勝馬率71.4%(4頭/7頭)。中距離×中距離配合の緩慢さをSadler’s Wells4×5で締めた本格派中長距離馬。今世代の新馬戦で最も衝撃を受けたのが20年08月09日札幌5R。殆ど仕上がっていない緩い馬体、少頭数とはいえエピファネイア産駒にとって鬼門の最内枠、更にはタイミングが合わず出遅れ。そんな条件をものともせず、4角で外に持ち出すと、上がり最速33.9の末脚で差し切ったのがオーソクレースだった。その後のアイビーS・ホープフルSでは、直線で全開のパフォーマンスを見せられないながらも好走。春クラシックでの活躍が期待されたが、歩様の乱れから皐月賞を回避し、骨折判明により春全休の憂き目にあった。前走セントライト記念は9ヶ月長欠明けで3着。世代最高レベルの素質の片鱗を覗かせつつも、現在に至るまで底を見せていないのが魅力だ。今回も内回りと決してベスト条件では無いが、念願の大外枠を確保。度重なるアクシデントに見舞われながらも、最後の一冠に全力を注いだ陣営と本馬に敬意を込めて一番重い印を打ちたい。

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