種牡馬モーリスを考える【2026年最新版】

※各種データは2025.12.31現在に更新。

※特に断りのない限り、データ・画像はTARGET frontier JV・JBIS Searchより引用。

基本情報

繫養:社台スタリオンステーション(2017-)

生年:2011年 生産:戸川牧場

競走成績

JPN:15戦8勝 HKG:3戦3勝

2015年度 JRA賞年度代表馬/最優秀短距離馬

2016年度 JRA賞特別賞

2015 安田記念-G1(東京1600m)1着

2015 マイルCS-G1(京都1600m)1着

2015 香港マイル-G1(HKG/シャティン1600m)1着

2016 チャンピオンズマイル-G1(HKG/シャティン1600m)1着

2016 天皇賞(秋)-G1(東京2000m)1着

2016 香港C-G1(HKG/シャティン2000m)1着

2015 ダービー卿CT-G3(中山1600m)1着

2016 安田記念-G1(東京1600m)2着

2016 札幌記念-G2(札幌2000m)2着

JRA産駒成績

世代別

年次別

所感

 メジロボサツ牝系。近親にメジロドーベルを持ち、二代母メジロモントレーはAJCC-G2など重賞4勝。本馬は父の初年度産駒、母10歳時の6番仔にあたる。

 「スクリーンヒーロー×Sadler’s Wells×Never Bend」はピースオブエイト・ミュゼエイリアンなどと共通するニックス。本馬はこれに加えてモガミの血を引き、La Troienneの多重クロスによって馬力・底力を増幅している。Roberto系×Sadler’s Wells系且つ代々中長距離血脈を重ね続けてきたアウトラインからは、有馬記念など中山小回り急坂を力任せに捲る中距離馬が想像されるが、実際には東京・京都の高速マイル戦で大成した。ギアチェンジ時の瞬間的加速度や前捌きの軽快なピッチ走法はモデルスポート(Tom Fool≒Spring Run2×3)的であり、配合的に狙った訳ではないが、このスピードが強く顕在したと考えられる。血統表の字面だけでは理解しきれない、実馬の走りと血統表を擦り合わせて初めて理解が深まる『なのに』の名馬と言える。

 自身の寝繋ぎをよく伝えており、適性は概ね芝向き。デビュー初期はマイル以下での活躍が目立ったが、現在は中距離路線が主戦場となっている。自身が隔世遺伝的に受け継いだ俊敏性よりも、血統表通りの潜在的スタミナ・パワーを強く遺伝していると考えられる。Roberto父系らしいコルトサイアー傾向は健在で、牝馬偏差値の低さは現役種牡馬屈指。馬格に恵まれ前進気勢が強く、2歳戦の成績は思いの外悪くない。とはいえ基本的には晩成型のため、3歳春クラシックは他と比較して成長スピードで劣り、停滞しがちである。

 産駒の多くに共通する弱点として末脚の上限値が低い。上級条件で戦うには前々での立ち回りが必須となるため、配合の基本方針は北米血脈スプリンター・マイラー血脈から基礎スピードの高さ・先行力を取り込むこととしたい。特に相性の良い血統としてはDamascusFrancis S.が挙げられ、共にジャックドールピクシーナイト・ラーグルフと共通。特にFrancis S.は父の配合の核であるLe Troienneを継続する形になるので面白い。

 オフシーズンは豪Arrowfield Studにてシャトル繫養されており、G1馬3頭を始め活躍馬を多数輩出している。HitotsuMazuを筆頭に、南半球産重賞馬の殆どはDanehillを用いたDanzigクロスを内包。ただし本邦に於いては、馬力に振れ過ぎるためかあまりアベレージが出ず、ダノンマッキンリーやルークズネストなど芝短距離やダート路線に活躍が偏る。なお、ジェラルディーナ・シゲルピンクルビーなど牝馬の活躍馬はこのタイプが意外と多く、アベレージは出にくいものの、毛嫌いするほどではないという何とも言えない評価となっている。

Hitotsu

Mazu

 南半球産G1馬で唯一Danzigを持たないのがCosmic Crusader。これに見られるMachiavellianを用いてHalo的機動力を増幅させる仕掛けは、本邦でもディヴィーナなど高い勝馬率を誇る。

Cosmic Crusader

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