※指名推奨馬はこちら。
指名方針
一.期間は2023年2歳新馬戦開始日~2024年東京優駿開催日を想定。
二.最大目標は芝クラシック。特に牡馬は東京優駿、牝馬は桜花賞。
三.血統が優れていることが大前提。優秀な種馬×優秀な繁殖×優秀な配合。
四.陣営も王道路線を重視。有力生産者×有力馬主×有力調教師。
五.牡馬中心に指名。東京優駿賞金増額の影響は大きい。
六.種牡馬・生産者はなるべく偏らないように。世は正に戦国時代。
1位:ラケダイモーン
父:レイデオロ 母:ラルケット
生年月日:2021年01月21日 生産:ノーザンファーム
所属厩舎:須貝尚介(栗東) 馬主:金子真人ホールディングス
母ラルケットはJRA4勝。ステルヴィオ(G1-マイルCS 他)・ウンブライル(OP-もみじS)の半弟にあたる。「レイデオロ×Fairy King」は今後要注目。「3/4ND・1/4異系」・「父中距離×母マイラー」の好配合。「金子真人HD×須貝師」はソダシ・フリームファクシ・ルビーカサブランカの重賞馬3頭を輩出する鉄板タッグ。馬力型中距離馬。4月本州移動済で早期デビュー見込。
自称血統研究家のPOG指名推奨リスト2023-2024 – Hyperion最強
母ラルケットの繁殖ポテンシャルは言わずもがな。特にキングカメハメハ系種牡馬との配合ではJRA勝馬率100.0%(6/6)。半姉ウンブライル・ステルナティーアが高い素質の片鱗を見せながら弾け切らなかったように、牝馬に出るとファルブラヴの難しさが発現しやすい印象を受けるが、本馬は牡馬なのでその点の不安はない。
これまでラルケット産駒の殆どはサンデーTCでの募集となっていたが、21年産駒(本馬)・22年産駒(本馬の半弟)は共に「22年セレクトセール上場→金子真人HD落札」となり、一部で話題になった。更に言えば、23年産駒(本馬の半弟)は23年セレクトセール当歳セッションラストロットとなっており、ノーザンFのラルケットに対する”感情”は推して知るべしと言ったところ。
5月初旬に入厩してから順調に調教を消化中で、須貝師の「来年のクラシックに乗せなければいけない責務のある馬」というコメントも心強い。セレクトセール前のデビューで、父母の市場価値を高めるパフォーマンスを発揮してくれるだろう。
2位:ダノンモンブラン
父:ロードカナロア 母:ヤンキーローズ
生年月日:2021年02月01日 生産:ノーザンファーム
所属厩舎:中内田充正(栗東) 馬主:ダノックス
母ヤンキーローズはG1-ATCサイアーズプロデュースSなどAUS4勝の豪最優秀2歳牝馬・3歳牝馬で、Miravalle(G3-ITCケンブリッジクラシック)の半姉。リバティアイランド(G1-桜花賞 他)の半弟にあたり、姉のJRA勝馬率は100.0%(2/2)。「ロードカナロア×Gone West」はキングエルメスと共通。Best in Show7×(5×6)が光る好配合。「ダノックス×中内田師」はダノンプレミアム・ダノンファンタジーの重賞馬2頭を輩出する鉄板タッグ。馬力型マイラー。
自称血統研究家のPOG指名推奨リスト2023-2024 – Hyperion最強
昨年のリバティアイランドに続く指名。その半姉ロムネヤが19年セレクトセール当歳セッションに上場された時点から、ヤンキーローズの繁殖ポテンシャルに気付いていたという事実は、今後も声を大にして伝えていきたい。二代母CondesaarのBest in Show3×4がとにかく素晴らしい。
母は産駒に締まりの強いマイラー体型を伝えるが、自身はG1-ATCスプリングチャンピオンS(芝2000m)を制したように、中距離もこなした。父ロードカナロアは、G1相当の中距離大レースを制した母との配合でPOG期間内G1馬を3頭輩出しており、本馬もこの条件に該当する。
リバティアイランドは圧倒的な素質で優駿牝馬を6馬身差圧勝としたが、体型から考えるに本質は長めマイラー。本馬はその半姉よりも短距離志向が強い配合・馬体で、ダノックス×中内田師という陣営的にも距離は持たないだろう。朝日杯FS→NHKマイルCのマイル路線を突っ走ってくれさえすれば、それでヨシ。
3位:マウリノ
父:レイデオロ 母:マウレア
生年月日:2021年03月06日 生産:下河辺牧場
所属厩舎:手塚貴久(美浦) 馬主:落合幸弘
母マウレアはJRA2勝でG1-阪神JF3着、アユサン(G1-桜花賞)の全妹。「レイデオロ×ディープインパクト×Storm Cat」は今後要注目。「落合幸弘氏×手塚師」は本馬の母マウレアやワーケアなど堅実な成績。万能中距離馬。5月本州移動済で早期デビュー見込。
自称血統研究家のPOG指名推奨リスト2023-2024 – Hyperion最強
「レイデオロ×ディープインパクト」は、ウインドインハーヘアの名繁殖クロスを簡易的に作り出せることで注目を集めたが、いざ産駒を見てみると兎に角サイズが出ないケースが多い。私自身はコレをHyperion的素質の表現として好意的に捉えているが、ことPOGに於いて言えば、馬格が正義であることは紛れもない事実である。その一方で、本馬は北米フィジカルの権化であるStorm Catも発現しており、470㎏程度とサイズ感は水準以上。シンボリクリスエスとStorm Catとの相性の良さも踏まえ、「レイデオロ×キズナ」ニックス説を唱える意を強くしたところ。
ゲート試験合格済で、6/18東京芝1800mでデビュー予定とここまでは順調そのもの。「(ドルチェモアを担当した乗り役が)同じくらいの感触を感じている」という牧場コメントも出ており、非社台グループ生産最注目株として指名。
4位:クセノポン
父:ハーツクライ 母:アレイヴィングビューティ
生年月日:2021年02月16日 生産:追分ファーム
所属厩舎:中内田充正(栗東) 馬主:金子真人ホールディングス
母アレイヴィングビューティはG1-ジャストアゲイムSなどGER・USA6勝。「ハーツクライ×Danehill」はサリオス・カテドラルなどと共通。「3/4ND・1/4異系」・「父中距離×母マイラー」の好配合。「金子真人HD×中内田師」はヴェロックスなど堅実な成績。馬力型中距離馬。5月本州移動済で早期デビュー見込。
自称血統研究家のPOG指名推奨リスト2023-2024 – Hyperion最強
POG期間内にG1を制したハーツクライ産駒は、ワンアンドオンリー・ヌーヴォレコルト・タイムフライヤー・サリオス・ドウデュースと牡馬優勢。中距離志向が強い種牡馬であるため、マイル路線が中心となる牝馬だと、本来のポテンシャルを発揮しきれずにPOG期間が終了してしまう印象が強い。狙うなら牡馬が吉だ。
独牝系出身でDanehill系早熟マイラー血脈を持つということで、プロフィール的にはサリオスと似通う。馬体はまだまだ成長の余地を残しているが、それでも490㎏程度と充分なサイズを持ち、「この時期のハーツクライ産駒としては力強さ・芯がある」という牧場コメントも出ている。クラシック時期に丁度完成してくるタイプだろう。追分F生産最注目株として指名。
5位:ギガル
父:キズナ 母:チェリーコレクト
生年月日:2021年03月17日 生産:ノーザンファーム
所属厩舎:中内田充正(栗東) 馬主:藤田晋
Holy Moon牝系。母チェリーコレクトはITY8勝の二冠牝馬で、Sea of Class(G1-ヨークシャーオークス 他)・チャリティーライン(G1-リディアテシオ賞 他)・ファイナルスコア(G1-リディアテシオ賞 他)・Wordless(G3-ヴェルツィエーレ賞)の半姉。サトノグランツ(G2-京都新聞杯)・ダイアナブライト(Jpn3-クイーン賞)・ワーケア(L-アイビーS)の半妹にあたり、兄姉のJRA勝馬率は100.0%(6/6)。「キズナ×Caerleon」はマルターズディオサ・ハギノアレグリアスなどと共通。「藤田晋氏×中内田師」はチャンスザローゼスで早速L-アイビーSを制しており、今後要注目。大箱中距離馬。
自称血統研究家のPOG指名推奨リスト2023-2024 – Hyperion最強
21年産はコントレイル・デアリングタクトが無敗で二冠を達成した時期に種付が行われた世代。この時期に評価を上げていた種馬と言えばやはりキズナで、社台グループから半ば干されていた状況ながら、初年度産駒が各種路線で活躍を見せていた。となればノーザンFがキズナに注力するのは当然の話で、事実キズナ産駒の頭数は9頭(20年産)→32頭(21年産)へと大幅に上昇。この世代のチャンピオンサイアー候補筆頭と言える。
「キズナ×Caerleon」は、クリスタルブラック(G3-京成杯/01月19日)・マルターズディオサ(G2-チューリップ賞/03月07日)・アブレイズ(G3-フラワーC/03月20日)の初年度産駒重賞馬3頭と共通する形であり、本馬の種付日(04月14日)を考えると、狙い澄ました配合なのではないか…と邪推。セレクトセール当時から個人的に注目していた馬でもあり(下記tweet参照)、現状情報は少ないが牝馬最注目株として指名。
6位:チェルヴィニア
父:ハービンジャー 母:チェッキーノ
生年月日:2021年02月03日 生産:ノーザンファーム
所属厩舎:木村哲也(美浦) 馬主:サンデーレーシング
ハッピートレイルズ牝系。二代母ハッピーパスはJpn3-京都牝馬S制覇。母チェッキーノはG2-フローラSを制しG1-優駿牝馬2着、コディーノ(G3-東スポ杯2歳S 他)の全妹。「ハービンジャー×キングカメハメハ」はブラストワンピース・モズカッチャンと共通。「3/4ND・1/4異系」の好配合。「サンデーR×木村師」はジオグリフ・ステルヴィオ・プレサージュリフトの重賞馬3頭を輩出する鉄板タッグ。大箱中距離馬。3回東京デビュー見込。
自称血統研究家のPOG指名推奨リスト2023-2024 – Hyperion最強
6月初週の新馬戦は、各陣営の現状使えるエース級が集まることで知られている。有名どころで言えば、19年のサリオス、18年のグランアレグリア・ダノンファンタジー、17年のケイアイノーテック・ステルヴィオetc…。昨年も初週デビューのオールパルフェ(新馬戦2着)がG2-デイリー杯2歳Sを制覇。ココを使ってくる時点で、勝ち負けに関わらず将来の活躍が期待されている素質馬だと考えてよいだろう。
本馬の半兄ノッキングポイントは、昨年の新馬戦で前述のオールパルフェを差し切り東の一番星を挙げた。その後は何故かマイル路線に拘り、結局期間内での重賞制覇は叶わなかったが、毎日杯2着→東京優駿5着で地力の高さは証明。母チェッキーノの繁殖ポテンシャルの片鱗は見えた。本馬も6/4東京芝1600mでデビュー予定。兄に続いての初週勝利から、兄とは異なる順風満帆なクラシックロードを歩んでほしいところ。
2歳牡馬番付 → https://www.saltedrice90.online/2023classic_guess_colt/
7位:サイレンスホープ
父:リオンディーズ 母:ローザフェリーチェ
生年月日:2021年02月15日 生産:ノーザンファーム
所属厩舎:木村哲也(美浦) 馬主:六井元一
薔薇一族。二代母ローズバドはJpn2-フィリーズレビューなど重賞2勝。母ローザフェリーチェはJRA1勝で、ローズキングダム(G1-ジャパンC 他)の半妹。Try My Best=El Gran Senor5×4が光る好配合。「六井元一氏×木村師」はファインルージュに続く鉄板タッグ。万能マイラー。3月本州移動済で早期デビュー見込。
自称血統研究家のPOG指名推奨リスト2023-2024 – Hyperion最強
本馬の馬主である六井元一氏は、初めての所有馬であるファインルージュがいきなり重賞制覇。本人の豪運もさることながら、余程優れたブレーンが付いているのだろう。本馬は氏の2頭目の所有馬であり、所有馬重賞勝馬率100.0%の継続に大きな期待がかかる。現在は外厩で調整されているようだが、既にゲート試験合格済であり、デビューはそこまで遅くならないだろう。
8位:ベトルス
父:ハーツクライ 母:エスキモーキセス
生年月日:2021年03月01日 生産:社台ファーム
所属厩舎:友道康夫(栗東) 馬主:社台レースホース
母エスキモーキセスはG1-アラバマSなどUSA3勝。「ハーツクライ×Seattle Slew」はスワーヴリチャード・ドウデュースなどと共通。「社台RH×友道師」はデゼル・ランブリングアレー・シングウィズジョイの重賞馬3頭を輩出する鉄板タッグ。大箱中距離馬。
自称血統研究家のPOG指名推奨リスト2023-2024 – Hyperion最強
ケイクンや飛節後腫で度々休養を挟んでおり、ここまでの育成が順調とは言い難いところだが、現状はそれらを乗り越えて良化気配が見え始めている。募集馬ツアーで”良い馬”という印象を持った1頭でもあり、復権の機運高まる社台F生産最注目株として指名。
9位:ダノンマッキンリー
父:モーリス 母:ホームカミングクイーン
生年月日:2021年04月07日 生産:ノーザンファーム
所属厩舎:藤原英昭(栗東) 馬主:ダノックス
母ホームカミングクイーンはG1-英1000ギニーなどGB・IRE4勝で、Queen’s Logic(G1-チヴァリーパークS 他)・Dylan Thomas(G1-凱旋門賞 他)の半妹。Shale(G1-モイグレアスタッドS 他)の半弟にあたる。「モーリス×Francis S.」はピクシーナイト・ジャックドールなどと共通。「3/4ND・1/4異系」の好配合。
父モーリスは晩成型の産駒が多く、はっきり言ってPOG向きの種牡馬ではない。しかし、21年産に限ってはノーザンFが注力した世代であるため、狙ってみるのも面白いかもしれない。情報が少なかったため推奨リスト入りを見送ったが、記事公開後間もなく入厩・ゲート試験合格。その後も順調に乗り込まれており、早期デビュー濃厚。リスト外からの隠し球として指名。
10位:シュネルラウフェン
父:ドゥラメンテ 母:セリエンホルデ
生年月日:2021年01月31日 生産:ノーザンファーム
所属厩舎:手塚貴久(美浦) 馬主:サンデーレーシング
独Sライン。母セリエンホルデはG1-独オークスなどGER3勝。シュネルマイスターの半妹にあたり、兄のJRA勝馬率は100.0%(2/2)。「ドゥラメンテ×Shirley Heights×Sharpen Up」はタイトルホルダー・スターズオンアースと共通。「3/4ND・1/4異系」の好配合。「サンデーR×手塚師」はフィエールマン・シュネルマイスターなど重賞馬5頭を輩出する鉄板タッグ。大箱中距離馬。
自称血統研究家のPOG指名推奨リスト2023-2024 – Hyperion最強
大きなアクシデントもなく調教メニュー自体は順調に消化しているものの、現状410㎏程度と成長待ちの状態が続く。配合は今年のドゥラメンテ産駒の中でもトップクラスに好みなので、そのポテンシャルを信じたい。3歳デビュー→フローラS→優駿牝馬が最大目標。
1件のコメント