朝日杯FS予想2022

 現状の2歳牡馬に関する所感については以下記事参照。

 https://www.saltedrice90.online/2023classic_guess_colt/

 3ヶ月に及ぶロングラン開催の終盤にも関わらず、阪神芝は比較的良好な状態を保っている。先週は人気薄の内先行馬が立て続けに好走し、メインで2着に差し込んだ伏兵シンリョクカも決め手はイン差し。土曜の雨がどのくらい馬場に影響を与えるかは微妙なところだが、レース自体は先週に引き続きイン突きが目立った。今年のメンバーは4角先頭経験馬が8頭と全体に先行脚質が多く、前掛かりの展開が濃厚。1分33秒フラットに近い時計は出してくるだろう。

 上記記事でも少し触れたが、今年の牡馬マイル路線は現状例年並みからそれ以下程度と、決してレベルは高くない。上位人気3頭の素質の高さは認めつつも、いずれも本質的には中距離馬ではないかと思う。◎⑦オオバンブルマイとする。牝祖アジアンミーティアはUnbridled’s Songの全妹。母ピンクガーベラはブランボヌールの全妹で、ビアンフェの半姉。父ディスクリートキャットは17年に導入された輸入種牡馬で、本邦での産駒はダート短距離路線が中心だが、北米繋養時代にはDiscreet Marq(USA/G1-デルマーオークス優勝)など芝の大物も少なからず輩出している。変則的ではあるものの、配合の大枠は「ディープインパクト×Storm Cat×Unbridled’s Song」であり、コントレイル・ラウダシオン・同牝系のビアンフェと共通する。前走京王杯2歳Sでは、人気薄ながら19年タイセイビジョンに次ぐ歴代2位の好タイムで快勝。Storm Cat系らしい高速決着への適性を見せた。タイセイビジョンは本番でもサリオスの2着と好走しており、今年のレベル感としても充分本番で通用する水準にある。

  おそらく本質的にはスプリンターであり、正直なところG1を勝ち切るまでの器かと問われると返答に困る。それでも今年の面子であれば配合は一番好みだし、前走の走りを見る限りは、勝ち負け水準となる「58.0で入って35.0で上がる競馬」が全く不可能とも思わない。前走のような大盤振る舞いの配当とはいかなくとも、ちょっとした餅代くらいは恵んでくれるのではないか。

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