菊花賞回顧2022

予想は以下記事参照。

『混戦とされた菊花賞も、蓋を開けてみればステイヤー3頭とその他の戦いだった』

3着ジャスティンパレスと4着ドゥラドーレスとの着差5馬身は、そう表現できる程度には決定的なもの、単純な地力差というよりも適性の差だったと思います

これでディープインパクト産駒はデビュー以降12年連続でのクラシック制覇達成ですか、昨日はAuguste Rodinが英G1-フューチュリティトロフィーを制して産駒全13世代でG1制覇という大記録を樹立、死してなおその偉大さを思い知らされる週末になりました

とはいってもアスクビクターモアにディープを感じるかというと微妙なところで、要するに典型的なキレるディープではなく、重厚な欧血脈も重ねた母カルティカの影響が圧倒的に強い、消耗戦でこそ輝く所謂”らしくない”ディープ

皐月賞ではスローで逃げて5着、東京優駿ではデシエルトの暴走逃げの番手で3着、セントライト記念では中盤に12秒台が並ぶ中弛みの展開からラスト4Fの持続戦に持ち込んで2着

これまでのレースで中身が最も濃かったのは、最も距離が長く、最もタフな流れになった東京優駿で疑いようがありません

前走ビクターよりも早目に吹かして直線叩き合いを制したガイアフォースは確かに強い競馬でしたが、父よりも母父の影響が強く見える馬力型中距離馬というイメージで、3000mの本番では2頭の着順は逆転するんじゃないかと、連下3頭の順位付けでガイアを一番下にしたのはその辺も考えてのことでした

そこまで読めてビクターに本命を打たなかったのは、偏に鞍上への信用ですね

ウチの師匠は『田辺スロー』とよく言いますが、この田辺という騎手はハナに立つと兎にも角にもスローに落とすので、そら御する腕は達者なんだろうけども、この馬でそんな消極的な運び方をしとる様ではいつまで経ってもG1は勝てんよと

そんな思いを余所にセイウンハーデス幸が好発から強気に主張、1000m通過58.7の時点で勝負あり

13秒台が一度しか出ない過酷なレコード競走を他の馬が作ってくれるなら、それは鞍上如何に関わらずこの馬の土俵になります

この展開を読めなかった時点で予想としては負け確定でした

ジャスティンパレスは無駄肉の無い薄い馬体や兄の実績で、ボルドグフーシュは2200mは忙しいと言わんばかりに差し損ねた前走で、それぞれ長距離適性を見せていました

本命を打ったセレシオンは、ジャスティンとガイアを閉じ込めるポジショニングは良かったものの、向正面時点で既にゴシゴシ

距離適性も含め純粋な力負けだったし、データを重視した今回の予想は流石にしょうもなかったと反省しています

『ここまで買う気の起きない菊花賞も初めて』と酷評しましたが、真っ当に長距離適性が求められた、見応えのある良い菊花賞でした

まぁ勝ち馬含め今後もこの18頭に本命を打つことは無いと思いますが

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