出走馬勝ち上がり時評価
【評価基準】
A:重賞級 B:OP級 C:高確率で期間内+1勝が狙える
D:期間内+1勝が狙える E:期間内+1勝は厳しい
馬名 | 該当レース | 評価 |
ボンドガール | 06/04 新馬戦 (東京芝1600m) | A |
シュトラウス | 06/03 新馬戦 (東京芝1800m) | C |
ゴンバデカーブース | 06/10 新馬戦 (東京芝1600m) | D |
マイネルブリックス | 08/20 未勝利 (新潟芝1800m) | D |
エコロマーズ | 07/15 新馬戦 (福島芝1800m) | E |
ハッピーサプライズ | 07/23 新馬戦 (福島芝1200m) | E |
レーヴジーニアル | 08/06 未勝利 (札幌芝1500m) | E |
ウインアクトゥール | 09/03 未勝利 (新潟芝2000m) | E |
マリンバンカー | 09/17 新馬戦 (中山芝1200m) | E |
※2歳芝新馬戦・未勝利戦のみ
考察
最終予想印
なお、基本的に筆者の買い目は◎の単勝若しくは複勝一点である。
◎③ボンドガール
回顧
開幕週、高速時計の良馬場開催。46.9-46.5のミドルと、この時期の2歳重賞としてはそこそこ流れた印象。単に地力上位馬が後方に構えただけともとれるが、力の無い先行勢にこのペースは苦しく、前潰れの差し決着となった。
勝ち馬ゴンバデカーブースは、逃げた初戦と打って変わって後方からの競馬。1頭馬群から離れた位置で進めると、直線入口でロスなく外に持ち出し、2馬身突き抜けて快勝。55.9-33.5のラップは、過去同重賞優勝後にG1を制した馬と比較しても遜色ない。好内容での勝利と言ってよいだろう。
母アッフィラート(G3-中山牝馬S 3着)や、近親アクションスター(G3-京成杯 2着)など、堅実ながら本邦では重賞タイトルに中々手が届かない牝系であり、新馬戦も並程度のD評価。それらを覆し、初戦から大きくパフォーマンスを上げての重賞制覇ということで、父ブリックスアンドモルタルの種牡馬ポテンシャルを示す結果となった。新種牡馬考察でも書いたが、Vaguely Nobleを引くことから馬群を嫌う気性の産駒が多いため、逃げられないのであれば外差し、という大味な競馬での2連勝はそれらしい。配合に関しては、Northern Dancer血脈の行き詰まり状態が気になるものの、「父中距離×母父長距離」に対して二代母レディオブヴェニス(G2-キャッシュコールマイルS 他)でバランスを取っている点はセオリー通りと言える。「ブリックスアンドモルタル(Storm Cat)×ディープインパクト」は黄金配合の再現となるが、本馬を含む5頭が出走し、本馬以外の4頭はいずれも馬券内なしと苦戦傾向。果たしてブリックスはディープ肌を救えるだろうか(個人的には「ディープインパクト×Giant’s Causeway」に良い印象がなく、あまり期待している訳ではないが……)。
◎ボンドガールはゲートで若干後手を踏み、向正面を掛かりながら追走。3,4角では折り合いも付き、直線まずまずの脚を使うも離れた2着まで。これが全開のパフォーマンスでないことは間違いなく、決して弱い負け方でもないのだが、良くも悪くも新馬戦から平行線で上積みが見られなかった点が残念。桜花賞候補と評価したものの、トーンを下げざるを得ない結果となった。
3着シュトラウスは同じく向正面で引っ掛かり、直線の追い比べではクビ差競り負け。こちらは育成段階から気性面を課題として指摘されており、このような競馬になるのは想定の範疇。気で走るタイプで、本質的にはもう少し距離があった方が良く見える。ブルーメンブラット産駒らしく奥の”無い”印象が否めず、あまり深追いはしたくないタイプ。
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