2歳芝新馬戦・未勝利戦の優勝馬について、パフォーマンスと血統から、将来性を独断と偏見で評価。割と辛口。異論は認める。
※特に断りのない限り、データ・画像はTARGET frontier JVより引用。
※各評価毎の掲載順は時系列による。
A評価(重賞級):1頭
シンエンペラー
11/04 新馬戦(東京芝1800m/良) 1:48.1
49.4-12.3-46.4のどスロー。好スタートから控えてインの3番手追走。ラスト2F地点で前2頭の間を割ると、鋭い末脚で3馬身差の完勝。レース上がり1F11.0以下は同格同距離で過去24R確認できるが、その中で全体時計1:48.1はソールオリエンス・ラヴズオンリーユーなどを抑えて歴代1位。上位3Rが今年の東京開催から出ているため馬場の恩恵は否定できないが、それにしても圧倒的に早い。また、抜け出してからの上がり2Fを11.1-11.0という鬼の加速ラップでまとめている点も秀逸。挙動に幼さを残す現状でこの数字を出しているのは、高いポテンシャルの現れに他ならない。
【参考】2歳芝1800m新馬戦・未勝利戦 上がり1F11.0以下時計ランキング (上位10頭/1986年以降)
(赤字:期間内重賞勝馬 青字:期間内OP勝馬)
母Starlet’s Sisterは、Sistercharlie(G1-BCフィリー&メアターフなどG1・7勝)やSottsass(G1-凱旋門賞などG1・3勝)、My Sister Nat(G3-ワヤSなど重賞3勝)を産んだ超名繁殖。母系に入って良さを伝えるMiswakiを3×3で持っている点や、Acripolis=Alycidon6×6という妙味ある全兄弟クロスが産駒の活躍を支えている。本馬はSottsassの全弟で、Galileo×Danehillの黄金配合を逆にした配合形に、Nureyev≒Sadler’s Wells4×3をプラス。仏血脈特有のスローで鋭敏にキレる末脚は、距離延長で更にパフォーマンスを上げそうだ。
……という考えから京都2歳Sでも本命を打ち、見事1着。予想コメントでも触れたように、低レベルで御馴染みのこのレースを使ってきたこと自体が一番の不安点だったが、道中厳しい進路取りから直線馬群を割って突き抜け、レースレコード更新での快勝と結果は上々。来春に向けて楽しみが広がった。
B評価(OP級):1頭
エコロブルーム
11/11 未勝利戦(東京芝1600m/良) 1:34.8
49.1-45.7のどスロー。好スタートから外目3番手追走。直線早めに前を捉えると、上がり33.2の末脚で後続を突き放し4馬身差の完勝。レース上がり5F57.9は同格同距離で、グランアレグリアやリバティアイランドらに次ぎ、前回A評価を与えたタガノエルピーダと並ぶ歴代7位タイ。
【参考】2歳芝1600m新馬戦・未勝利戦 上がり5Fランキング (上位10頭/1986年以降)
(赤字:期間内重賞勝馬 青字:期間内OP勝馬)
母シュガーショックはG3-ファンタジーS(USA/D8.5F)制覇。本馬はラーゴム(G3-きさらぎ賞)の半弟にあたる。「ダイワメジャー×Blushing Groom」は、セリフォス・メジャーエンブレム・コパノリチャードなどと共通。全兄スパイダーゴールドもJRA4連勝を決めるなど中々走る馬だが、本馬もポテンシャルは劣らない。
C評価(高確率で期間内+1勝が狙える):7頭
キープカルム/ブロードグリン/バードウォッチャー/ノーブルロジャー/ジャスティンミラノ/エリカカリーナ/ペッレグリーニ
D評価(期間内+1勝が狙える):24頭
ニコラウス/イフェイオン/キーパフォーマー/ニシノティアモ/ラヴディーヴァ/ミスタージーティー/グランドハーバー/フォスターボンド/キーウェーブ/オスカーブレーヴ/トラジェクトワール/ロゼフレア/ブライトマン/タガノデュード/ルージュサリナス/フォーザボーイズ/カニキュル/チャンネルトンネル/アドマイヤテラ/ゼーゼマン/ツルマウカタチ/ラヴァンダ/マーシャルポイント/グローリーアテイン
E評価(期間内+1勝は厳しい):28頭
マイネルヴォルムス/プレリュードシチー/イスラアズール/グレースルージュ/アララララ/ボーモンド/コスモエスメラルダ/ハピアーザンエバー/メリオーレム/クラッシファイド/アルセナール/マイネルレグルス/カレンナオトメ/オフトレイル/アドミラルシップ/マリーアムール/ハヤテノフクスケ/オリーボーレン/ロードマイライフ/サンセットビュー/シヴァース/スター/シャインヴィーナス/フェリーニ/ジャスティンアース/ヤマニンアストロン/ショウナンハウル/サブマリーナ
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