2023年度2歳勝ち上がり診断④【4回中山/4回阪神】

2歳芝新馬戦・未勝利戦の優勝馬について、パフォーマンスと血統から、将来性を独断と偏見で評価。割と辛口。異論は認める。

※特に断りのない限り、データ・画像はTARGET frontier JVより引用。

※各評価毎の掲載順は時系列による。

A評価(重賞級):1頭

ショーマンフリート

09/18 新馬(中山芝1600m/良) 1:35.1

 47.8-47.3のミドルスロー。逃げ馬からやや離れた3番手追走。4角で先頭を射程圏に捉えると、直線鋭く伸びて2馬身半差の快勝。レース上がり1F11.0以下は同格同距離で過去24Rが該当。その中で全体時計1:35.1はリバティアイランド・シンハライトなどを抑えて歴代1位。24R中3Rが今開催で出現しているため高速馬場の恩恵は否定できないが、他の2R(勝馬シックスペンス・シュシュトディエス)と比較すれば本馬のパフォーマンスは明確に抜けている。

【参考】2歳芝1600m新馬戦・未勝利戦 上がり1F11.0以下時計ランキング (上位10頭/1986年以降)

(赤字:期間内重賞勝馬 青字:期間内OP勝馬)

 二代母PorzaはPorlezza(G1-モーリスドギース賞 他)の半妹。母スカイフはPornichet(G1-BRCドゥームベン 他)の半妹。「スワーヴリチャード×Danehill」はパワーホール(G3-札幌2歳S 2着)や勝ち上がり診断②で取り上げたレガレイラと共通し、勝馬率57.1%(4/7)。これに加えてSeattle Slew5×4と弄り方は北米的だが、実馬には代々仏血脈を重ねた母系らしい鋭敏さがよく発現している。いかにも東京替わり・距離延長でパフォーマンスを上げそうだ。牝馬と比べて現状低レベルな2歳牡馬路線だが、クラシックに向けて楽しみな好素材が出てきた。次走東スポ杯2歳S予定。

B評価(OP級):1頭

サフィラ

09/30 未勝利(阪神芝1800m/良) 1:47.9

 49.5-12.2-46.2のどスロー。少頭数一団の競馬で閉じ込められかけたが、3,4角で外に持ち出すと、直線は一頭レベルの違う末脚で後続を突き放し3馬身半差の完勝。レース上がり5F58.4は同格同条件でダノンプレミアムと並び歴代6位タイ

【参考】2歳阪神芝1800m新馬戦・未勝利戦 上がり5Fランキング (上位10頭/1986年以降)

(赤字:期間内重賞勝馬 青字:期間内OP勝馬)

 独Sライン。二代母SaldentigerinはG3-バーデンヴュルテンベルクT制覇、G1-独オークス 3着 他。母サロミナはG1-独オークスなど重賞2勝。全兄サリオスはG1-朝日杯FSなど重賞4勝。半姉にサラキア(G2-府中牝馬S 他)・サロニカ(OP-エルフィンS)など。「ハーツクライ×Danehill」は全兄の他、シャドウディーヴァ(G2-府中牝馬S)・カテドラル(G3-京成杯AH)と共通。現状全兄のような力感は無い(寧ろある方がおかしい配合である)が、前評判通り良いモノを持っていることには違いない。クラシックに間に合うかはまだ何とも言えないが、今後の更なる成長に期待。

C評価(高確率で期間内+1勝が狙える):6頭

コイヌール/サークルオブジョイ/トロヴァトーレ/エトヴプレ/ショウナンラプンタ/ダノンマッキンリー

D評価(期間内+1勝が狙える):18頭

バウンシーステップ/フォルラニーニ/コートリーバウ/ビーグラッド/シックスペンス/ナムラフッカー/キョウエイカンセ/デルシエロ/ミアネーロ/イツモニコニコ/フルレゾン/サトノオラシオン/ベネメレンティ/ミラキュラスドラマ/アルバニー/ナムラエイハブ/サイレント/オーサムストローク

E評価(期間内+1勝は厳しい):21頭

ララヴィエルジュ/アクアヴァーナル/メイショウサチダケ/レイデラルース/マリンバンカー/ザパリスマッチ/シュシュトディエス/ミエノブラボー/ディスペランツァ/カフェグランデ/タイガードラゴン/リネンワルツ/テリオスサラ/シュバルツクーゲル/クオレス/アバンデル/ロンドンアームズ/アスティスプマンテ/ジューンブレア/カズゴルティス/スティックバイミー

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