自称血統評論家が2024桜花賞を考える

参考:2歳牝馬番付

考察

 昨年の2歳牝馬番付から横綱チェルヴィニア・前頭筆頭アスコリピチェーノ・前頭キャットファイトの3頭が出走。少し悩むが、阪神JFに続いて◎⑨アスコリピチェーノとする。以下、前々走新潟2歳S・前走阪神JF回顧引用。

開催終盤で直線内の傷みが目立ち始めた状態での良馬場開催。土曜まで極端なトラックバイアスは見られなかったが、日曜になって明らかに差し追込有利の馬場に変化していた。47.7-46.1のスロー。1000m通過59.8は例年比そこそこ流れたと言ってよく、従って全体時計も中々優秀。ほぼ一団の状態から直線よーいドンの競馬となった。

勝ち馬アスコリピチェーノは中段外目のポジションで直線を迎え、逃げ粘る2着馬を1馬身差し切って優勝。全馬が内を大きく開ける競馬を選択したため、追い出した辺りで多少外に振られてはいるが、ほぼロスのないレース運びと言って差し支えないだろう。母はリッスン牝系の中ではかなりマイル志向の強いアスコルティで、本馬はダイワメジャー×Sadler’s Wellsと配合もキマっているオーソドックスな好マイラー。自身の刻んだ60.5-33.3というラップは、この時期としては充分胸を張れる数字。暮れのG1で即通用とまでは言わないが、勝ち上がり時のC評価を上方修正するに値する、一番人気に応える快勝として褒めたい。

自称血統研究家が2023新潟2歳Sを考える-Hyperion最強

1週使ってもほぼ傷みなく、良好な状態での良馬馬開催。46.4-46.2のミドルペースで、例年比かなり流れた印象。先行勢はやや苦しく、外差し台頭の結果となった。

◎アスコリピチェーノは、まずまずのスタートから中団追走。4角入り口で外目に持ち出すと、やや外目に振られながらも抜け出し、上がり33.7の末脚で後続の追撃を封じ優勝。デビュー3連勝でのG1勝利は、レースレコード更新のオマケ付きとなった。自身58.9-33.7のラップ構成は前走(60.5-33.3)からの上積みを確かに感じさせるものであり、予想段階では褒め切らない書き方をしてしまったが、番付上位馬が全頭出走していたとしても勝ち負けになったのではないか。普段は前向き過ぎる気性が指摘されているようだが、そのような素振りを感じさせない優等生なレース運びが本馬の武器。マイル路線で引き続き注目したい。

自称血統研究家が2023阪神JFと2歳牝馬番付を考える-Hyperion最強

 阪神JFは昨年から斤量が1㎏引き上げられており(54㎏→55㎏)、その中でのレースレコード更新は非常に高い価値を持つ。フォトパドックや中間の動きからも出来の良さが目立ち、ここでも安定感は随一だろう。基本的にクラシックは器を最重要視したいタチだが、今年に限っては世代一の素質馬でないことを認めた上で、本馬に本命を打ちたい。

 〇⑱チェルヴィニア前走アルテミスS回顧や2歳牝馬番付を見てもらえれば分かる通り、世代最上位の素質馬と評価してきた。とはいえ、超長欠明け・本質的な距離不安・直前での乗り替わりと、流石に不安要素が多い。あっさり勝たれても仕方ないが、今回はこの印に止めたい。狙いは次走。

 ▲②クイーンズウォークPOG指名推奨リストでも挙げた好マイラー。陣営は距離延長の優駿牝馬に自信を持っているようだが、配合を見る限り今回の方がチャンスはあるのでは。

 ★⑫ステレンボッシュは前走本命とタイム差なしの2着で配合も良いが、血統評論家を標榜する以上、この条件でこれ以上重い印を打つ訳には……。こちらも狙いは次走。

 以下、同舞台での好走を認めて△⑦スウィープフィート・△⑧コラソンビートまで。

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