出走馬勝ち上がり時評価
【評価基準】
A:重賞級 B:OP級 C:高確率で期間内+1勝が狙える
D:期間内+1勝が狙える E:期間内+1勝は厳しい
馬名 | 該当レース | 評価 |
サフィラ | 09/30 未勝利 (阪神芝1800m) | B |
アスコリピチェーノ | 06/24 新馬戦 (東京芝1400m) | C |
ドナベティ | 07/08 新馬戦 (函館芝1200m) | C |
キャットファイト | 08/20 未勝利 (新潟芝1600m) | C |
クイックバイオ | 08/27 未勝利 (札幌芝1500m) | C |
ステレンボッシュ | 07/23 新馬戦 (札幌芝1800m) | D |
シカゴスティング | 07/29 未勝利 (新潟芝1400m) | D |
ルシフェル | 09/02 未勝利 (小倉芝2000m) | D |
テリオスルル | 09/03 新馬戦 (新潟芝1800m) | D |
コラソンビート | 06/25 新馬戦 (東京芝1600m) | E |
ナナオ | 07/01 未勝利 (函館芝1200m) | E |
コスモディナー | 07/16 新馬戦 (福島芝1800m) | E |
スプリングノヴァ | 09/02 新馬戦 (札幌芝1500m) | E |
カルチャーデイ | 09/02 新馬戦 (小倉芝1200m) | E |
プシプシーナ | 10/07 新馬戦 (京都芝1600m) | E |
スウィープフィート | 10/08 未勝利 (京都芝1600m) | E |
ニュージェネラル | 10/29 新馬戦 (新潟芝1400m) | E |
※2歳芝新馬戦・未勝利戦のみ
考察
今年の2歳牝馬番付は以下の通り。各馬の評価についてはこれまでの「勝ち上がり診断」ないし「2歳重賞考察」で(ほぼ)述べてきたので、各自見返して頂きたい。
横綱 | チェルヴィニア |
大関 | ボンドガール |
関脇 | タガノエルピーダ |
小結 | レガレイラ |
前頭 | アスコリピチェーノ |
前頭 | キャットファイト |
前頭 | サフィラ |
相次ぐ回避・抽選除外により、横綱・大関・関脇・小結まで不在というなんとも寂しい面子。名ばかりの2歳女王決定戦となってしまった。消去法で◎⑦アスコリピチェーノとする。以下、前走回顧引用。
開催終盤で直線内の傷みが目立ち始めた状態での良馬場開催。土曜まで極端なトラックバイアスは見られなかったが、日曜になって明らかに差し追込有利の馬場に変化していた。47.7-46.1のスロー。1000m通過59.8は例年比そこそこ流れたと言ってよく、従って全体時計も中々優秀。ほぼ一団の状態から直線よーいドンの競馬となった。
勝ち馬アスコリピチェーノは中段外目のポジションで直線を迎え、逃げ粘る2着馬を1馬身差し切って優勝。全馬が内を大きく開ける競馬を選択したため、追い出した辺りで多少外に振られてはいるが、ほぼロスのないレース運びと言って差し支えないだろう。母はリッスン牝系の中ではかなりマイル志向の強いアスコルティで、本馬はダイワメジャー×Sadler’s Wellsと配合もキマっているオーソドックスな好マイラー。自身の刻んだ60.5-33.3というラップは、この時期としては充分胸を張れる数字。暮れのG1で即通用とまでは言わないが、勝ち上がり時のC評価を上方修正するに値する、一番人気に応える快勝として褒めたい。
自称血統研究家が2023新潟2歳Sを考える-Hyperion最強
評価は当時と変わらず、マイラーとしての格は世代最上位と見てよい。母産駒の特徴である早熟早枯のマイラー気質から考えるに、今回がG1制覇の最初で最後の大チャンス。なんとかモノにしたい。
〇③キャットファイトもココが狙い目の一頭。新馬戦はボンドガールの6着に終わるが、続く未勝利戦を好内容で快勝(C評価)。続くアスター賞では、やや離れた3番手追走から直線猛然と追い上げ、5馬身差の完勝とした。時計面も素晴らしく、上がり5F58.0に加え、走破時計は2歳コースレコードとなる1:33.1。脚力はこの面子なら最上位だろう。本馬は名血Hopespringseternalの影響か芝向きの軽いスピードも表現されているが、「ディスクリートキャット×パイロ」はコンバスチョン(L-ヒヤシンスS)などが出るダーレーの御家芸。将来的にはダートでの競馬も見てみたい。
▲⑭サフィラは今回の面子であれば一番の器だが、この条件であればこれ以上の印は付けたくない。以下、△⑩コラソンビート、△⑬カルチャーデイ、△⑯ルシフェルまで。
回顧
1週使ってもほぼ傷みなく、良好な状態での良馬馬開催。46.4-46.2のミドルペースで、例年比かなり流れた印象。先行勢はやや苦しく、外差し台頭の結果となった。
◎アスコリピチェーノは、まずまずのスタートから中団追走。4角入り口で外目に持ち出すと、やや外目に振られながらも抜け出し、上がり33.7の末脚で後続の追撃を封じ優勝。デビュー3連勝でのG1勝利は、レースレコード更新のオマケ付きとなった。自身58.9-33.7のラップ構成は前走(60.5-33.3)からの上積みを確かに感じさせるものであり、予想段階では褒め切らない書き方をしてしまったが、番付上位馬が全頭出走していたとしても勝ち負けになったのではないか。普段は前向き過ぎる気性が指摘されているようだが、そのような素振りを感じさせない優等生なレース運びが本馬の武器。マイル路線で引き続き注目したい。
2着ステレンボッシュは、勝ち馬マークのベストポジションから上がり33.5の末脚で詰め寄るもクビ差届かず。予想では前走優秀も明らかにマイラーではないので無印としたため、鞍上にしてやられた感が大きい。59.1-33.5で走破している以上、「マイラーではない」とまでは言えなくなったが、勝ち馬との差はやはり距離適性。優駿牝馬までに人気を落としてくれるのであれば、穴で一考といったところか。
3着コラソンビートは、鞍上のコメントにもあるように1F長かった印象。4着サフィラについては予想通り。10着大敗の〇キャットファイトに関してはポジショニングが不可解。ここで見限るのは早計だが、それと同時に早い段階でダートに転戦しておいた方が良い気もする。
2件のコメント